やっと四章です(>▽<)




王政復古の大号令で京の都は大きく揺れ動いたよー。

今まで幕府と敵対してた藩が京に戻って、旧幕府側の人たちは都から姿を消してくって。

新選組も大阪城にいる慶喜公の為に伏見奉行所の警護を命じられたし。

これからどうなるんだろう、戦の足音が聞こえそうって言ってたら足音が!誰!?風間!?

平助「よっ、おはようさん。……って。なに、鳩が豆鉄砲食らったみたいな顔してんだよ?」

平助かー。何も選択してなくても平助が出てきたって事は平助ルート!?

〔……ごめん平助君、今の登場は、ちょっと心臓に悪すぎ……。〕

確かに…今起きたで、日の出前に眠くなって、日が暮れると目が覚めるんだって。羅刹だから…羅刹になって二ヶ月だって。

羅刹になって何も変わってないけど死んだと思ってる人は今でも悲しんでるって。

平助君の家族も心配してるよって言ったら少し眉を下げて遠くを見てる。なんか言っちゃダメなこと?

平助「……なぁ。おまえ、最初に京に来たとき、家族を――、綱道さんを探してるって言ってたじゃん?」

平助「あの時さ、実はオレ、ちょっとだけおまえのことがうらやましかったんだ。……オレ、親を探せない立場らしいから」

平助「ああ。……おまえになら、話してもいいかな」

平助「伊勢に藤堂藩て呼ばれる藩があるの知ってるか?オレ、そこの出身なんだよ」

千鶴「……平助君の苗字と同じ藩……?」

平助「そ。オレは父親のこと知らねぇけど、どうも藩の名前を冠するような人らしいんだ。……たぶんオレ、隠し子だったんじゃねぇかな」

平助「でさ、その親らしき人が、毎月生活費を送ってくるんだよ。自分を探さないこと――って条件でさ」

千鶴「探すな、って……。だから……父親探ししてた私が、うらやましかったの……?」

平助「何しろオレ、たぶん間違いで産まれた子だもんなー」

平助「だからさ、オレが死んでも別に悲しむ親はいねぇんだ。悲しむどころか、向こうにとっちゃ都合いいだけだと思う」

……平助君……。

  そんなことないよ    開放されたんだね

どっち!?好感度上がるのどっち!?でも千鶴だし(?)解放されたんだねで。

自由になったんだと思おうよって言ったらここからは新生・藤堂平助の始まりだって。あー好感度上がらんかった…


年明けの一月三日だよー。音楽が重苦しいよー。

なんか薩摩軍と戦ってます。昼間は砲弾銃弾雨あられだけど夜は狙いが定まらないはずだから今反撃するって。

戦況も厳しいって。近藤さんは狙撃されて大怪我を負って病気の沖田さんと松本先生に見てもらってるけど戦えないんだって。

だから、羅刹隊を使うって言ったら平助の様子がおかしかった。

平助「……いや。そういやオレ、羅刹隊の一員だったんだなって今更思ってさ。……んじゃ、日中寝てたぶん取り返さねぇとな」

頑張れー!死ぬなよ!新八っつぁんがしゃべってたら砲撃の音が!先手を打たれたか?って一君が。もう一発来て囲まれてるって。

敵が門を破ってきたから押し返すって。

山南さん「さて……我々も行きますよ藤堂君。夜が来るたび怯えるよう、政府軍に、我々羅刹の恐怖を刻んであげましょう……」

すでに怖いよ山南さん…

〔……山南さんに悪いと思っても、私は……今の平助君が、彼の部隊の一員であることに恐怖を覚えてしまう……。〕

左之さん「……待った山南さん。人手が足りねぇんだ。平助はここの守りに残してやって欲しいんだが」

平助「左之さん……?」

左之さん「……おまえも、ここで平助に守ってもらいな、千鶴」

ナイス左之さん!山南さんも平助がどこにいようと構わないって。やった!羅刹隊を率いてる山南さんが死神に見えて震えてたら平助がかばってくれた。

平助「離れんなよ!オレの後ろから絶対にはみ出んな!」

かっこいいなー平助は!すごい戦いで千鶴をかばって戦ってるからどんどん怪我してくけど羅刹だからすぐに治って。

平助「……オレはもう人間じゃないんだ、そんな程度じゃ死ねねぇんだよ……」

一瞬髪が白くなってすぐ戻ったけどまた髪が一瞬白くなった。

〔撃たれ、斬られるたび、傷は治っていく。〕

〔そのたびに、平助君は自分の姿を見て、悲しく苦しげな表情を濃くしていく。〕

〔だけど、その表情に――、時々、笑みのようなものが混じってるのは、なんで……!?〕

なんで!?この辺の敵は大体倒したよー。

〔今の平助君の笑顔は、いつか見た羅刹のように、まるで血に酔ってるみたい――。〕

ちょお平助大丈夫!?千鶴はどこかで見た恐怖を思い出して叫んでたよー。

千鶴「平助君! ……もう充分だよ!一旦下がろう!?」

平助「……何言ってんだよ。まだいるだろ……? 次の敵……」

平助も言い方がおかしい!髪も白くなって

平助「次の血が……!」

完全に血に狂っちゃって、最後の敵を倒したら返り血を舐めようとするから

千鶴「平助君! 駄目だよ……!」

平助「なに、するんだよ……」

千鶴「もういいんだよ……。もう敵はいないから……、次の敵なんかいないから……!」

最初は言葉が理解できてないみたいに邪魔されて不愉快そうな顔を千鶴にしてたけど血塗れた自分の手を見て動きを止めた。

平助「あ……あ……オレ……オレは……!」

あー良かった。気がついたみたいや。ところでさっきから聞いたことない(と思う)音楽が流れてて怖い。

髪の色が元に戻って刀を持つ手が垂れ下がって千鶴から少し離れて振り返った。

〔――約束を破ってしまった子供みたいに、泣きそうな顔で――〕

平助「オレ、もう駄目かもしれない……」

駄目じゃないよ!!でもって振り向いてるスチルがかっこいいけど寂しい!

平助「どんどん人間じゃなくなってく自分が、怖い。血が欲しくて……気が、狂いそうだ……」

千鶴「平助君……大丈夫だよ、落ち着いて。平助君は、ちゃんと人間だから……!」

平助「だけど! もう、今のオレは……!黄昏が夜明けに見える! 月が太陽に見える!人の――血を浴びるのが気持ちいいんだよ!」

山南さん「……ええ、それで良いんですよ、藤堂君。本能に従いなさい」

平助が不安を言ってるのに山南さん来んなよ!

山南さん「何を耐える必要がありますか。人の血が欲しいのであれば口にすればいい。それで乾きが潤います」

やーめーろー!!平助をいざなうな!

千鶴「山南さん……!? やめて下さい!平助君に変なことを吹き込まないで!」

なんか千鶴がオカンみたいになってる…羅刹が血を求めるのは当たり前で平助の苦しみは山南さんしかわかんないって。言い返せなくてうつむいてたら

平助「悪いけど山南さん……こいつはオレのことを、よくわかってくれてるよ……。……たぶん、山南さんよりずっと、さ」

千鶴「平助君……」

平助「…安心しろよ。オレは人の血なんて飲まない。そんなの、人間がすることじゃないだろ……?」

山南さん「……あなたはまだ自分のことを人だと?人でないのに、人間の善悪に縛られる君は、不幸としか言いようがありません」

うるさいわ!飲みたないねん!

山南さん「ですが……私とて人から羅刹に変じた身。君の動揺もわかります。血がどうしても嫌だというならば……これを」

なんか薬くれた。松本先生が作ってくれた血を求める発作を抑える薬だって。ありがたいけどなんであの人こんなの作れるんだろ?

山南さんがでもこれはその場しのぎで血を口にするまで苦しみは続くって。でもそんなこと言ってる場合じゃなくて平助がヤバイ!

平助「……ぐぁ……がっっ……!」

今まさに苦しんでる平助君に、私は――。

  血を与える    薬を与える    我慢させる

どれ!?どれ選んだらいいの!?どれだと羅刹度上がんないの!?…中間の薬で行くか…血あげたいけどさっき飲まないって言ってくれたし

血を飲むよりはずっといいって薬を飲む。徐々にだけど治まってきたって。羅刹度に変化はなし。どっちが良かったんだろ…

結局、伏見奉行所は火を放たれて奉行所を後にした。

撤退したときに敵の目をくらます為にバラバラに逃げたから一緒に逃げられたのは平助だけ。もう平助ルートっぽいな。

バラバラになったけど集合場所は慶喜公も近藤さんもいる大阪城だって。

新政府軍に見つからないように森の中を進むけど光が入らないから一月だし寒いって。そりゃ寒いわ。

平助「大丈夫か? 歩きにくいけど、新政府軍に見つかるわけにいかねぇし……、我慢してくれな」

ああ、平助がめっちゃかっこいい…吸血衝動は大丈夫か聞いたらそれは大丈夫だけど山南さんについて考えてたって。

平助「多分……山南さんは人の血を吸ってる。羅刹隊として動いていた夜、部下と一緒に、敵を殺すついでに血を吸ってたんだと思う」

やっぱりか。あの様子じゃそーだろーなー。考えすぎじゃないの?って千鶴が言ったら

平助「……羅刹隊が出動すると、現場がひどいことになってただろ? あれは……、証拠隠しで死体を切り刻んでたんだ、恐らく」

山南さん怖いよー。千鶴も否定できないし

平助「羅刹である今のオレにはわかるんだよ。――なにせ、誰も止めなかったら、オレだって同じことしかねないんだからさ――」

スチルー。木にもたれて座ってるけどやっぱり悲しそう。かっこいいけど千鶴とほのぼのしてる絵が見たい…

平助「油小路で死にかけたときさ、息が苦しくて、傷口がずきずきして、目の前が暗くて――」

平助「幻滅するかもしんないけど、オレ、大義のためにまだ死ねない……みたいな理由じゃなく、ただ、死ぬのが怖くて変若水に手を伸ばした」

幻滅なんてしないよ!生きてくれてるだけでいいのに!!

平助「でも、そこで羅刹になってまで、生き延びたのに……今また、羅刹になんかならなきゃよかったと思ってる」

平助「なんなんだろうな――オレ――」

平助「自分で決めて伊東さんについてった時だって、皆と一緒の時のほうが楽しかったって……後になってやっぱり後悔してたんだ」

平助「自分で決めた道なのに、いつも後悔して、迷って、やめたくなって……。こんなんばっかりだ……オレ、最低だ」

最低なんかじゃないよー!ここで千鶴が平助の手を?いで平助が驚くスチルにちょっぴり変化。

千鶴「平助君だけじゃない……。私だって、皆だって、よく迷ったり後悔したりしてるよ」

千鶴「一日に十回くらい嫌なことがあったり、たくさん、たくさん後悔して、自分のこと、嫌いになったりする時もある――」

千鶴「――そんな時でも、私は一日に一回くらい、少しうれしいことがあれば生きていけるって思う。……きっと皆、そうして生きてるんだよ」

千鶴「……私は、うれしかったよ。羅刹でもなんでも、平助君が生きててくれて」

千鶴「私、すごくわがままだよね」

千鶴いいこと言うねー。羅刹でもなんでも平助が生きてて嬉しいってのはめっちゃ同感。ここでスチルの平助の顔が笑ったよー。

平助「……ああ、わがままだよ、おまえはさ。……だから代わりに、オレのわがままも一つ聞いてくれ」

なーにー?

平助「……傍にいて欲しい。おまえが傍にいてくれると、オレ、すげーうれしいから」

そんなの言われなくてもいるに決まってるじゃん!

〔……そ、それって、これからずっと傍にって意味じゃなくて、今、傍にいてってことだよね……?〕

あれ?そーなの?

〔勝手に解釈しちゃいそうな頭と胸を抑えながら、私は平助君の言葉にそっと言葉を返した。〕

やっぱりずっと傍にって意味じゃないの?

千鶴「いいの……? 私、今も、平助君が悩んだり、苦しんだりしてるのに、何もしてあげられないんだよ……?」

平助「何もって……おまえ、それ本気で言ってんの?だとしたら、鈍いにも程があるって」

あー!両思いなのにー!多分!千鶴がどういう意味!?ってもうちょっとプラス思考で行こう!?

平助「ありがとな、千鶴。きっと……、おまえがいなかったらオレはとっくに狂ってるよ」

このセリフめっちゃ美声!超かっこいい!!まぁいつでもかっこいいけど!

立ち上がって今度は平助から手を出してくれて手を?ぐ。

平助「さて、そろそろ行こうぜ!オレたちがいないと左之さんや新八っつぁんが、皆が、寂しがるだろうしな!」

〔大阪城までどれだけ距離があっても、この人と一緒なら――。〕

なーんて、ロマンチックな時に敵に見つかった。空気読めよ、敵!!

走って逃げる。森の中じゃ銃は当たんないし逃げ切れたと思ったとき!ぱららっぱっぱっぱー…風間と九寿ー…

風間「そろそろ幕府との戦争も佳境を迎えたからな。俺の目の届かぬところで、まかり間違って、おまえに死なれては困る。なにせ――」

風間「そこの番犬は頼りにならんことだしな。いつ、おまえを守りきれず逃げ出すかくたばるか……、知れたものではない」

うーるーさーいー!!平助が置いて逃げたりなんかするわけないじゃん!

平助「……ふざけんな……!オレはこいつを置いて逃げたり、こいつを残して倒れたりしねぇよ! してたまるか!」

だよね!!でも風間に地面に叩きつけられて放り投げなれた、平助!!

風間「邪魔者は消えた。雪村千鶴、一緒に来てもらうぞ」

いーやーだーっ!!!油断してた風間の顔に一太刀入れた。でも羅刹化してるよ!千鶴を見て

平助「今までさ、迷って後悔しての繰り返しだった、オレだけどな……」

平助「たとえ身を羅刹と化しても、おまえを守りたい……その気持ちだけは、迷いも後悔もない。……そう思いたいんだ」

かっこいいよ、平助!でもってまた聞いたことない曲だけどなんかドラクエとかのラスボスの歌みたい。

平助と風間が戦うって時に風が吹いた。

お千ちゃん「まがい物まがい物って……そう呼ぶ相手に、ムキになるほうもどうかと思うけど?」

お千ちゃんと君菊さんだ!!風間が何の用だって言ったら

お千ちゃん「用? 簡単よ。あなた、子を産ませるために、女の鬼――千鶴ちゃんを、狙ってるらしいけど……」

お千ちゃん「あなたの目の前にまだいるでしょう。女の鬼が」

風間「……どういうつもりだ?」

お千ちゃん「そのままよ。そんなに子供が欲しければ、私が産んであげる。だからこの子は諦めなさい」

風間「ほう……それは俺の妻になるということか?」

お千ちゃん「勘違いも甚だしいわね。私は、あんたの妻になるつもりは無いし、風間家に入るつもりも無い」

お千ちゃん「……これは契約よ。単純に、鬼という種族を存続させるための」

風間「なるほど、貴様が子を産むと言うなら、それは願ってもない。だが、それでもう一方を諦める理由には――」

はあ!?お千ちゃんが千鶴のためにここまで言ってんのに諦めへんとか!!どんだけ嫌な奴やねん!!

お千ちゃん「――無礼者が! 己が立場をわきまえよ!」

そりゃそーでしょ!…自分が言われてるわけじゃないのに思わずビクッとするほど迫力があった。声優さんすごいわー、あんな可愛い声やったのに。

お千ちゃん「鈴鹿御前の血を引く私の子となれば鬼の正統。他の妻を何人めとり、何人の子を産ませようと、我が子に勝る者は現れるまい!」

お千ちゃん「他の女を囲うなどと最初から無益なこと、風間家の頭領ともあろう者がそれもわからぬか!」

お千ちゃんかっこいいー…そして同時に少し怖い。さすがは鬼の姫。

風間「言ってくれる……」

風間「……が、面白い。伊達に旧き鬼の血を、継いではいないということか」

風間「……いいだろう。ならば、薩摩の幕府打倒が成れば、貴様を迎えに行こう。何、さして遠い話では無い」

千鶴のことは諦めた?なら少し良かったけど。風間と九寿は去ってったよー。

お千ちゃんがいつもの可愛いお千ちゃんに戻った。さっきのもかっこよかったけどこっちのが好きだなー。

〔先ほどまでとの差に驚いているのか、平助君が目を白黒させているのが、こんな時でもちょっと面白いと思ってしまう。〕

うん、平助は可愛いよね!ゆっくり話したいけど新政府軍が近づいてるからまた後でって。

あんな大きい声出してたのに遅くない?


大阪城に着いたらすでに皆が集まってたよー。でも再会も喜べずに裏切った藩が多いし将軍も江戸に行ったから新選組も江戸に行くって。

〔だけど、その中に、井上さんと山崎さんの姿は無かった……。〕

うそ!?この二人以外にも犠牲者がいっぱい出たって…知らぬ間に源さんと山崎さんが死んじゃうなんて…

それなのに前線で戦ってたはずの山南さんが生き延びてて、喜べるはずなのに素直に喜べないって。


ここで四章が終わりました。

せっかく風間が諦めてくれたのに、最後に源さんも山崎さんも死んじゃって、平助といっぱいいれたのは良かったけどどうも悲しい章だったな…

二章と三章に比べたらまだ短いほうだったな。五章の後ろにまた平助がいたからやっぱり後ろに人が来るとその人ルートみたい。

そんな感じの四章でした( ; ^ ; )

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