「深雪〜、あんたデートの時もそういう服着てんの?」

「えっダメ?可愛くない?」

「可愛いのは認めるけど、ダメ」

「えぇ!」

たった今友人に否定された自分の服装を見る。

白いタートルネックに裾に刺繍の入ったクリーム色の半袖ワンピース丈の重ね着にロールアップデニム。

「何がダメなの?」

「露出」

「は!?」

「穂波だって男だし、それにあの穂波よ?ど派手な集団の際どい格好も見慣れてるでしょ」

「う」

「次、穂波とのデートはいつ?」

「再来週の日曜日…」

「じゃあその日の為に服買うわよ!」




「ねぇ、これほんとに着るの?」

「あったりまえよ」

店に入って、早速手渡されたのは丈の短いズボン。

「せめてタイツとか…」

「ダメよ。綺麗な足してんだから見せなきゃ損。で、上はこれね」

またしても渡されたのは胸元が大きく開いたシャツとキャミソール。

「こんなの無理だって!」

「騙されたと思って!」

そういって試着室に押し込められる。


―――シャッ

「やっぱ似合う!それなら下品に見えないし、あんたも好きでしょ」

「う…まぁ」

確かに、デザインは可愛いんだよね。

「よし!すいませーん、これ買いまーす!」

「え!」

「穂波も喜ぶって」

「えぇ〜」








「穂波くん」

「…いつもと違うね、どうしたの?」

「友達が、もっと肌見せた方が穂波くんが喜ぶって」

結局押し切られて着てきたけど。

「はぁ、でも僕としてはそういう服、止めて欲しいんだけど」

喜んでないし!

「似合ってない?」

「すごく似合ってるよ」

「え、じゃあ」

「露出し過ぎ、似合ってるし可愛いと思うけど他の奴に見せたくない」

喜んでないわけじゃなさそう?

「あーもう、今日出掛けんのナシ!僕ん家行こ!」

さっさと歩いていく穂波くんについていきながら聞いてみる。

「穂波くん、こういう格好好き?」

「嫌いじゃないよ、ただ僕以外の前ではしないでね」

「穂波くん以外に見せるつもりないよ」

「そ、ならいーけど」

そもそも、穂波くんが喜ぶって言われたからこそ着たんだし。

「いつもの支倉さんで充分可愛いんだから無理してそういう格好しなくていいから」

恥ずかしかっただけで、無理はしてないんだけど。

でも、穂波くんの前だけならたまにはこういう格好してもいいかも。






〜END〜


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深雪が安定しねぇ。穂波少ないし。名も無き友人が出張っている…

よーし君の名前はりっちゃんだ。(超テキトー)

服は卯月のセンスが無いのでテキトーです。なんかふわっとした可愛い服だと思ってください!

書けば書くほどキャラが分からなくなる〜。感想ぷりーず。

今回、タイトルを『確かに恋だった』様から使わせて頂きました。