「秋山くん、バレンタインチョコ持って来たよ」

「ありがとう、支倉」

「こちらこそありがとう」

秋山くんは嬉しそうに貰ってくれるから心が温かくなる。

「そういえばさっき、穂波くんが大量のチョコ抱えてたけど秋山くんは貰わなかったの?」

「俺はそういうのもらったことない。いつも穂波ばっかりだ」

「そうなの?」

「ああ」

確かに穂波くんは整った顔立ちをしてるけど…

「…私は秋山くんも負けてないと思うんだけどなぁ…」

「…支倉?」

「え…あれ?口に出してた!?」

「…ああ」

一気に顔が赤くなるのが分かって、

「だ、だって秋山くんテニスうまいし、身長も高いし、力だって大きいし、顔だって穂波くんとは違ってもかっこいいと思うし…!」

気付いたら一生懸命口を動かしてたけど、どんどん悪化していって、

「は…支倉」

「〜〜〜〜〜!!」

もう穴があったら入りたいぐらいだった。

…でも秋山くんも赤くなって驚いてたからそんな顔が見れるならいいかな、なんて思った。

「俺は…不特定多数の女子にそうやって思われなくても支倉一人が思っててくれたらそれでいい」

「秋山くん…」

「チョコありがとう、穂波みたいにいっぱい貰ってもより支倉から貰えなかったら意味ない」

「甘さ…控えめにしてるから」

「…ああ。俺、甘いのは苦手だ」

やっぱり秋山くんは嬉しそうにしてて、でも私はドキドキの方が大きかった。






〜END〜


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ルナ終了〜。ルナはずっとルナって売ってたから「秋山くん」が何か凄い変な感じ。

みんなバカップルだけど、ルナが一番バカップルになった気がする。何せバス停でチューするような人ですし(笑)

選択式疲れた…次やるならタイムリミットがないもので書こう…