「葵先輩!」
今日は一緒に帰れるようにとお願いしていた恋人の姿を見つけ嬉しくなって駆け出した。
「支倉君」
「すみません。お待たせしてしまって…」
「いや、大丈夫だ。それより何かあったのか?いつもならこんなことは言わないだろう」
今日ぐらいはって思ったけど、もうすぐ卒業だしやっぱり忙しかったよね…
「えっと…やっぱり迷惑でしたか?」
「そんなことは言っていない。むしろ僕は嬉しかった」
「嬉しかった、ですか?」
「ああ、いつも君は我侭を言わないからな、もっと頼って欲しい…と思うのが普通ではないのか?」
「そう、ですか…」
「少なくとも僕はもっと頼って欲しいし、我侭を言って欲しい」
「先輩…ありがとうございます」
「これからはもっと我侭を言ってくれ、君の為ならいくらでも尽力を尽くすつもりだ」
先輩はいつ会っても優しい言葉をくれて、甘やかされてるなぁって思う。
「先輩も…葵先輩も頼ってくださいね。私も先輩に必要とされたいです」
「…ああ、やはり頼もしいな君は。あの時から僕は君に頼りっぱなしだ」
「そうですか?…あの今日はバレンタインなので葵先輩にチョコを作ってきたんですけど」
私が作ったチョコをまじまじと見つめているけど、失敗してた気がして緊張する。
「今、食べてもいいか?」
「いっ今ですか!?ど、どうぞ」
目の前で食べると思わなかったから怖い…
「うん、美味しいな。君は料理の才能がある」
「良かった…」
「今まで僕がもらったどのチョコレートより美味しい」
「あ、葵先輩が今まで食べてきたチョコより美味しいってそんな…」
「恋人からもらうチョコはこれほど嬉しいとは思わなかったな」
「そうですか…」
今まで恋人がいなくて、嬉しいって言ってくれたことが私には嬉しい。
「来年もまた、作ってくれるか?」
「もちろんです!」
〜END〜
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よく分からなくなった…バレンタインなはずなのにな。
でもって葵先輩の口調難いな。深雪も千鶴っぽくなったし。最近薄桜鬼ばっかりやってるしなー。
葵先輩はもう書かないと思う。うん。