「アイリーンーーーーーー」

「何よ」

俺の言葉に返事はしつつも、一向にこっちを見ないプリンセス…基、アイリーン。

「さっきから仕事ばっかでつまんねぇっすよ〜」

「仕方がないでしょう。いくらやっても終わらないんだもの」

会話はしてくれるのにまったく俺を見てくれない…

「ていうか、さっき渡した仕事はどうしたの」

「そんなのもう終わりましたよ」

「あの量を!?」

あ、やっとこっち見てくれた。う〜ん驚いてるアイリーンも可愛い。

「ええ、ですから俺と…」

「すごいわね、ロベルト」

にっこりと、至極美しく笑って、

「アイリー――」

「じゃあ次はこれお願い」

渡されたのはさっきの2倍はある異国語の書類の山。

「アイリーン、俺はこんな紙っ切れじゃなくてアイリーンの愛が欲しいです」

「あげてるじゃない。国家機密の書類を手伝わせてる、なんて私がロベルトを信用して愛してる証よ」

「そりゃそーでしょーけど」

「私の愛が不満?」

「今現在は不満です」

そりゃー、アイリーンが忙しくて最近疲れてるのも知ってるけど、それでも!

「俺はアイリーンの愛が欲しいです」

「まったく…」

アイリーンは呆れたように笑って…

「愛がないなら、恋をすればいいのよ」

笑って………

「はい?」

「だーかーら!愛がないなら恋をすればいいのよ」

「俺にアイリーン以外の女に恋をしろと?」

「あら、そんなことは言ってないわ」

「えぇ?」

「私は嫉妬深いの、そんなことしたらただじゃ…ああ、私よりライルの方が怖いかもしれないわね」

ここにいない親友を思い浮かべてゾッとする。

だったらどうするというんだろう。

「私に恋すればいいのよ」

「え」

「愛は相手からもらうものだけど、恋は相手が居るだけでできるわ。ロベルトは私に恋焦がれてればいいの」

あー、言葉としては『私だけ見て』って感じで可愛いのになー…こっちを向いてくれてれば。

でもそんなアイリーンも可愛い。

「もう俺は充分、アイリーンに恋焦がれてます!」

恋人だというのにまだ片思いを続けろなんて!

「それに、恋をして愛するから『恋愛』なんすよ!?」

「だったら、私からの愛をもらえるまでせいぜい恋して頂戴」

そんな!

「プリンセス〜〜〜〜〜〜っ!!!」






〜END〜


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ロベアイっ!カティアイの次に好きだ!

ロベルトむずっ敬語っぽいのにちょっと違う感じ?むずい!

しかもアラロスは皐月に貸してて資料無しという…

書き終わった後で気付いたけど、小説見れば良かったんだよ。ちっ

今回、タイトルを『確かに恋だった』様から使わせて頂きました。