「アイリーン!」

「シャーク!メイズとこの子が熱を出しちゃってっ」

「ああ、知ってる。さっき看護婦に聞いたからな。今から俺が診――」

「二人一緒に熱を出すなんて流行り病かも…早くメル=シャワレに来てもらいましょう!」

「はぁっ!?俺が診るって言ってんだろ!」

「だってシャークは外科医じゃない!」

「内科も診るって知ってんだろ!」

「それでも国一番はメル=シャワレでしょ!」

「あのなアイリーン、メイズの病気を治したのは他でもないこの俺なんだぜ?」

「流行り病かもしれないのよ!やっぱり内科の一番じゃないと!」

「あんなよぼよぼのじーさんだぞ!誤診したらどーすんだ!俺の大事な子供をあんなじーさんに任せてらんねぇ!」

「あなたが誤診しない保障もないでしょう!」

「シャワレが誤診する可能性だってあるだろ!」

「いくら年を取っていてもこの国一番よ!?そうそう誤診なんてするわけないじゃない!」

「俺だってこの国一なんだぞ!たとえ診る分野が違おうと誤診なんかするか!」

「だったらメル=シャワレはもっと誤診しないでしょ!」

「それでも他人に診てもらうより信用できるだろ!」

「あら、そんなの大丈夫よ。王族の、この私の信用を裏切ってこの国で生きていけると思う?」

「怖ー…それでも俺は医者なんだから子供が病気になったら自分で診たいだろ!」

「私だって親なんだから子供が病気になったらちゃんとした医者に診てもらいたいんじゃない!」

「俺だってちゃんとしてるだろ!」

「信用はしてるわよ!でも分野が違うでしょう!メイズなんて元々身体が弱いんだし!」

「メイズなら今まで俺が診てきたんだ!俺が一番知ってる!」

「それでも何かあったら心配なの!」

「俺だって心配なんだよ!」


……全部聞こえてるんだけどなぁ。

兄さんも姉さんも心配性すぎると思うんだけど、ただ風邪ひいただけなのに。

この子は兄さんも姉さんも忙しいから必然的に僕が一緒にいることが多いしそれで移っただけだと思うけど。

「僕たちの父さんと母さんは心配性だね」

「うー」

…というか両方が診るって考えは思いつかないのかな。






〜END〜


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この二人はお互いが怪我や病気になっても冷静に治療&医者の手配しそう。

でもメイズとか子供がなるととにかく慌てそう。

勝手なイメージ(妄想)ですwww

シャークは皐月が好きだから書けと強要される…